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バッチファイルでファイル名を取得する方法

目次

バッチファイルでファイル名を取得する方法

① ファイル名の取得に必要なコマンド

バッチファイルでファイル名を取得するためには、いくつかの基本的なコマンドを知っておく必要があります。

まず、DIRコマンドです。

このコマンドは、指定したディレクトリ内のファイルやディレクトリの一覧を表示することができます。

特定の条件に合わせてファイル名をフィルタリングすることも可能です。

次に、FORコマンドです。

このコマンドは、指定した範囲内のファイルやディレクトリに対して繰り返し処理を行うことができます。

例えば、ディレクトリ内のすべてのファイル名を順番に取得する場合に便利です。

基本的な構文を覚えることで、ファイル名の取得が簡単にできます。

また、ECHOコマンドも重要です。

このコマンドは、指定したテキストや変数の内容を画面に表示することができます。

これを利用して、取得したファイル名を確認することができます。

② 基本的なファイル名取得バッチファイルの作成

次に、基本的なファイル名取得のバッチファイルを作成してみましょう。

まず、テキストエディタを開きます。

次に、以下の内容を入力します。

@echo off
setlocal
set "target_dir=C:\example\"
for %%F in ("%target_dir%*") do echo %%~nxF
endlocal
pause

このスクリプトでは、target_dir変数に対象のディレクトリを設定し、そのディレクトリ内のすべてのファイル名を取得して表示します。

%%Fはループ変数で、%%~nxFはファイル名と拡張子を表します。

この基本的なスクリプトを実行することで、ディレクトリ内のファイル名を簡単に取得できます。

ファイル名を表示する部分を変更することで、さまざまな応用が可能です。

特定のディレクトリ内のファイル名を一括取得する方法

① DIRコマンドの活用

特定のディレクトリ内のファイル名を一括取得する方法として、DIRコマンドを活用します。

DIRコマンドは、ファイルやディレクトリのリストを表示するだけでなく、出力をファイルに保存することもできます。

例えば、以下のコマンドを使用します。

DIR C:\example\ /B > filelist.txt

このコマンドは、C:\example\ディレクトリ内のすべてのファイル名をfilelist.txtファイルに保存します。

オプション/Bは、ファイル名だけを表示するために使用します。

この方法を使うと、簡単にファイル名のリストを作成することができます。

必要に応じて、さらに詳細な情報を取得することも可能です。

② FORコマンドを使ったファイル名の取得

次に、FORコマンドを使ってファイル名を取得する方法を紹介します。

FORコマンドは、ディレクトリ内のファイルを一つずつ処理するのに適しています。

以下は、基本的な使用例です。

@echo off
setlocal
set "target_dir=C:\example\"
for %%F in ("%target_dir%*") do (
    echo %%~nxF
)
endlocal
pause

このスクリプトでは、target_dir変数に指定したディレクトリ内のファイル名を順番に表示します。

ループ内で%%~nxFを使用してファイル名と拡張子を取得します。

この方法を使うと、ディレクトリ内のすべてのファイルに対して特定の処理を行うことができます。

例えば、ファイル名をリストに追加する、特定のファイルをコピーするなどが可能です。

ファイル名取得後の応用

① ファイル名を使った別ファイルの作成

ファイル名を取得した後、そのファイル名を使って別のファイルを作成することができます。

例えば、取得したファイル名を一覧にして、新しいテキストファイルに書き込む場合です。

以下は、具体的な例です。

@echo off
setlocal
set "target_dir=C:\example\"
set "output_file=C:\output\filelist.txt"
echo. > %output_file%
for %%F in ("%target_dir%*") do (
    echo %%~nxF >> %output_file%
)
endlocal
pause

このスクリプトでは、output_file変数に指定したファイルに、取得したファイル名を一行ずつ書き込みます。

>>を使って、既存のファイルに追記していきます。

この応用例により、取得したファイル名を他の処理に利用できます。

例えば、バックアップスクリプトの一部として使用するなどが考えられます。

② ファイル名を使ったログの生成

また、取得したファイル名を使ってログを生成することも可能です。

これは、ファイル操作の履歴を残すのに便利です。

以下は、具体的な例です。

@echo off
setlocal
set "target_dir=C:\example\"
set "log_file=C:\logs\file_operations.log"
echo. > %log_file%
for %%F in ("%target_dir%*") do (
    echo Processing %%~nxF >> %log_file%
    REM ここにファイル操作を追加
)
endlocal
pause

このスクリプトでは、log_file変数に指定したファイルに、処理するファイル名を一行ずつ書き込みます。

REM行には、実際のファイル操作を追加することができます。

この方法を使うと、ファイル操作の記録を簡単に残すことができます。

エラーハンドリングやトラブルシューティングにも役立ちます。

バッチファイルを使ったファイル名取得の実例

① バッチファイルを実行するシチュエーション例

バッチファイルを使ってファイル名を取得するシチュエーションは多岐にわたります。

例えば、定期的にバックアップを行う場合、バックアップ対象のファイル名を事前に取得しておくと便利です。

また、特定のファイルを処理する必要がある場合にも、事前にファイル名を取得しておくと効率的です。

例えば、複数のログファイルをまとめて処理する場合や、特定の形式のファイルを一括して操作する場合です。

このようなシチュエーションで、ファイル名の取得は非常に役立ちます。

バッチファイルを使うことで、手作業のミスを減らし、効率的に作業を進めることができます。

② 実際の使用例とその効果

実際の使用例として、ある企業では毎日のレポートファイルを自動的にまとめるためにバッチファイルを使用しています。

このバッチファイルは、毎日生成されるレポートファイルの名前を取得し、それらを一つのファイルにまとめます。

また、別の例では、システム管理者が定期的にログファイルを整理するためにバッチファイルを使用しています。

ログファイルの名前を取得し、それに基づいて不要なファイルを削除したり、必要なファイルをバックアップしたりします。

これらの実例から分かるように、バッチファイルを使ってファイル名を取得することは、作業の効率化やミスの削減に非常に有効です。

初心者でも、基本的なコマンドとスクリプトを理解すれば、すぐに実践できるでしょう。

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